伴奏者は見た!?

こちらは学年末の試験の第1波がやってきて忙しい。
職場のパリ近郊の学校の仕事には年々慣れてきている。以前に弾いた曲がまた出てくる事も多い事がわかってきたし、仕事の内容自体はそんなに大変ではないのだけれど、新鮮味がなくなってきた分ちょっと疲れ気味。
伴奏する生徒が思うように伸びていなかったり、先生だけがやたらピリピリしているクラスに行ったりするとイライラしてくるし…。

だから、というわけでもないけれど、最近こういう伴奏者ならではの利点を楽しむようになりつつあるかも?

先生が自らどんどん弾いて聞かせてくれたり練習のしかたや試験当日への持って行き方を明確に説明してくれているクラスもあれば、先生がヒステリックに叫んだり生徒を罵倒してばかりで生徒が引いてしまっているクラスもある。
面白いなと思ったのは、試験の会場となるオーディトリアム(ホール)でのリハーサル。
楽器のキャラクターの違いもあるのだろうけど、舞台の上で小声でその生徒にだけぼそぼそと喋る弦楽器の先生の生徒はとてもシャイで音量も出ない子が多かった。
一方で特に金管楽器の先生たちは声が大きくて他の生徒も客席で聴かせていてみんなにわかるように、というかみんなに向かってはっきり喋っていた。なるほど、そういうクラスの生徒たちは客席に向かって堂々と演奏できるようになっていく。
…私の生徒たちも私の些細な癖の影響を受けちゃってるんだろうな〜…ドキドキ。

私が師事したピアノの先生が室内楽やオペラ座のバレエのピアニスト(練習のではなくて、ソリストっていうのかな?)なども務めた事があっていろいろな分野を知っている人で、よく他の楽器のレッスンに行くといいと言っていた。当時はわかってはいてもついつい後回しにしてしまっていたけれど、自分が伴奏をするようになってみて、確かに他の楽器や分野のものから得るものって大きいと思う。
エコールノルマルから始まってCNSM、CNRや講習会などでヴァイオリンを中心にいろんなクラスに伴奏で行っていろいろ学んできたけれど、どちらかというと教える立場でではなく、生徒の立場で見ていたような気がする。逆にこういう小さな学校で(こういう学校だからこそ?)いろいろな楽器の伴奏をするというのは実は教え方を学ぶという意味ですごく勉強になる。
そういえば、伴奏をたくさんしている友達が言っていた。
…家政婦じゃないけど伴奏者は見ている!かも(笑)

ピアノじゃない楽器の方、先生を探しているときには、こんな風にいろんなところで伴奏しているピアニスト(クラス専属だとその先生の色に染まりきっている場合もあると思うので…)のひとことを聞いてみるといいかもしれませんよ。な〜んて。