うたかたの日々。

L'écume des joursカンヌ国際映画祭が始まった。Audrey Tautou (オドレイ・トトゥ)がオープニングで司会を務めた。レッドカーペットは苦手だと言っていたという彼女だけど立派だった。
彼女が着たドレスはYiqing Yin(イーキン・イン)のデザインだそう。
彼女がクロエ役を演じるBoris Vian (ボリス・ヴィアン) の小説をMichel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)が映画化した作品、L’Écume des jours (「日々の泡」または「うたかたの日々」) をバカンス中に観た。
画像はメトロ4番線のサン=ジェルマン・デ・プレ駅のホームに映し出されているタイトル。
Romain Duris (ロマン・デュリス)、Omar Sy(オマール・スィ)、Gad Elmaleh (ガッド・エルマレ)など豪華キャスト。
ミシェル・ゴンドリーはBjörk(ビョーク)やDaft Punk(ダフト・パンク)他いろいろなミュージシャンのビデオを制作した。
音楽も映像もさすがいろいろ工夫されていて面白かったけど、かなり不思議な世界だった。


映画の予告編。

Duke Ellingtonの曲をはじめ音楽がいい感じ。

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ボリス・ヴィアン(1920-1959)は工学・技術系名門のグランゼコール、École Centraleで学んだエンジニアだったが、作家・詩人・作詞家・歌手・批評家・ジャズトランペット奏者・シナリオライター・翻訳家(アメリカ英語)・俳優・画家などたくさんの才能と肩書きを持っていた。アーティストだったんだと思う。
特にジャズミュージシャン、デューク・エリントンやマイルス・デイヴィスなどとフランスをつなぐのに貢献したそうで、ジャズのラジオ番組をたくさん創ったという。
彼の文学作品は生前はあまり評価されていなかったらしいけれど、特にこの映画の原作 « L’écume des jours » は言葉遊びや登場人物などが1960年〜1970年以降若い世代に賞賛されて神話化したのだそうだ。

↓1968年にCharles Belmontによって映画化されたもの。ずいぶん違うな〜、、、
クロエ役のMarie-France Pisierはフランソワ・トリュフォーの « L’amour en fuite » (邦題:逃げ去る恋)にも出演した。2011年に亡くなった。

映像化するのが難しい作品だったに違いない。原作を読んでみたくなった。

L'écume des jours - Boris Vian

(ポケット版/Kindle版)

↓日本語訳 岡崎京子のマンガもあるらしい。