歌とコーラスの講習会。

Eglise de Foussais-Payré フッセ=ペイレの教会友達の代役でフランス西部、ペイ・ドゥ・ラ・ロワールのVendée(ヴァンデ)という県のFoussais-Payré(フッセ=ペイレ)という町の講習会でコーラスの伴奏をしてきた。

モンパルナス駅からTGVで2時間ほどのNiort(ニオール)から車で40分ほどなのだが、私が出発する2日前にパリ近郊の変電所の大規模な火災があってモンパルナス駅が打撃を受けダイヤが大混乱、私が予約したばかりの電車もまんまと運行中止になった。
やっと見つけたSNCF(国鉄)の有料の電話案内の番号にかけたらさんざん待たされた末に「ただいま大変混み合っていますのでおかけ直しください」というアナウンスになって一方的に切られて絶句。
出発当日になってやっと繋がって、座席の予約はできないけれどオーステルリッツ駅発の経路を変更した代わりのTGVに乗れると言われた。座れないのを覚悟で行ったらガラガラに空いていて意外だった。この春から夏にかけてのSNCFのグレーヴや故障で鍛えられて、ブラブラカー(BlaBlaCar コーヴォワチュラージュ、中・長距離での一般人の車のライドシェアリング)や長距離バス(FlixBusとか)といった代わりの手段をさっさと手配したのかも?

Foussais-Payré Foussais-Payré コーラスの練習をしていたプロテスタント教会。 屋外で発声。

コーラスのメインのプログラムはドヴォルザークのStabat Mater(スターバト・マーテル)。あまりにも素敵な曲❣️泣ける😢
ドヴォルザークは1875年に生まれて間もない女の子を亡くし、翌年その追悼の意を込めてソプラノ・アルト・テノール・バスと混声合唱とピアノのための初版を書いたのだが、その翌年の1877年、今度は別の娘と長男もたて続けに亡くしてしまった。そこで彼は保留にしてあった初版に3曲追加してオーケストレーションをしたのだそうだ。だからこんなに悲しいのか😣

パリのCNSMの教授、アラン・ビュエ氏による学生やプロを対象とした声楽のマスタークラスとコーラスの講習が並行して行われていた。
歌のマスタークラスの方は初見も移調もバリバリこなす筋金入りのフランス人の伴奏者、ガエルとエレオノールが伴奏していた。ナントのコンセルヴァトワールの伴奏科の先生もしているガエルは10年、エレオノールは6年(だったかな?)この講習会で伴奏しているというベテラン。同じgîte(宿)をシェアして楽しかった。学生として講習会を受けていた頃の事を思い出した。あの頃みたいに遊ぶ時間はなかったけれど😅
コーラスの指揮者がとてもよかった。ピエール=ルイ・ボナミという30代前半の人で、合唱指揮者としてはとても若いそうだが素晴らしい指導をしていた。普段はナントのコンセルヴァトワール、大学やアソシエーションのコーラスなどを指導しているそうだ。
コーラスのメンバーは普段もアマチュアのコーラスで歌っている人たち。曲を準備してきていてレヴェルが高かった。ナントの人が多く、大学のコーラスで歌っている学生さんもいれば定年退職した人もいて、コーラス歴が長い人、夫婦、この講習のリピーターも多かった。日本の慶應大学の留学生を受け入れているナントのエコール・ソントラル(グランゼコール)の元学長夫妻もいて日本の話で盛り上がった!
ナントといえば、日本にも飛び火したあのフォル・ジュルネの発祥地。音楽の盛んな地方なんだなぁと思った✨

Hôtel de ville 町(村?)役場。 Quai n°5 のコンサートがあった。 葡萄! 近くの廃坑の町のシャペルで1つ目のコンサート。 立坑のミニチュア シャペルのステンドグラスに炭鉱のシンボル 廃坑の町のシャペルでコンサート。 オーガナイザーのお家のねこ、スコッティもプールサイドでまったり。

最終日の前日、近くの廃坑の町のシャペルでまず1つ目のコンサートがあってコーラスはStabat Materの3曲めを歌い、メインはマスタークラスの受講者たちによる歌のプログラム。アリアやデュオ、歌曲、現代曲のアンサンブル、ブラジルやバルバラの歌まで、盛りだくさんだった。
最終日の町の教会でのコンサートはコーラスの小品、グノーの « Prière du soir » (夕べの祈り) とフォーレの « Les Djinns » (レ・ジン)で始まり、その後が歌のクラスの受講者の中から選ばれたソリストたち(+ゲスト)とコーラスによるドヴォルザークのStabat Materだった。

最終日の会場リハーサル。
最終日は町の教会でコーラスの小品とドヴォルザークのコンサート。午後会場でリハーサル。
教会の天井は木。title=
天井が木なので石造りの教会より残響が短めで音響がよかった。

コーラスの、たくさんの魂が共鳴する感じが好き。すごいエネルギー、達成感とカタルシス!
パリに戻ってしばらく経った今も、ドヴォルザークとフォーレが頭の中をぐるぐる回っている。
素晴らしい曲と人々に出会えた事に心から感謝。代役させてくれてありがとう💖

↓ 講習会のページ

Quai n°5

講習の初めの頃に町役場の庭で « Quai n°5 »(ケ・ニュメロ・サンク)というクラシックのミュージシャンが結成しているグループの屋外コンサートがあって、招待券をいただいて聴きに行った。フランス国立管のコントラバス奏者だったステファン・ロジュローが中心に立ち上げたクラシックのメジャーなテーマをジャズやワールドミュージック風にアレンジしているグループで、マガリ・レジェール(ソプラノ)やレミ・プラーキス(テノール)が歌で出演。ヴァイオリンのジャン=マルク・フィリップス=ヴァルジャベディアンやピアノのロマン・デシャルムも弾いていたらしい(けどこの日は別のメンバーだった。もう弾いていないのかな?)😲