汚された凱旋門。

燃料税などに抗議するジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)によるデモが激化している。
先週の土曜日(11月24日)に引き続き、普段はデモが行われる事のないシャンゼリゼ通りで激しい衝突が起こり、車やタイヤが放火され凱旋門がスプレーで落書きされるという事態に及んだ。

スプレーで落書きされた凱旋門 - Arc de Triomphe tagué
スプレーで落書きされた凱旋門 (BFMより)

凱旋門の下には第一次世界大戦で亡くなった無名戦士が眠っていて、11月11日には第一次世界大戦の終戦100周年記念の大きな式典があったばかり。
重い課税に抗議するジレ・ジョーヌの怒りはわかる。でも、舗道の石や並木の鉄格子を剥がして武器にしたり、国の象徴のような代表的な歴史的建造物である凱旋門にこんな落書きをしたり、ブティックやカフェのウィンドウを割って店内を荒らして商品を盗んだり車を燃やしたりするなんて、なんて野蛮なんだろうと思う。暴力なしで闘いたかったという穏健派のジレ・ジョーヌ達は過激派の心ない行いに失望しているというけれど。

フランス長くなったけど、こんな暴力的なデモは初めてかも。
いくら革命の歴史のある国だからとはいえ、こんな暴動を起こしたら警備にも修復にも公費の負担が増えて減税から遠ざかるとは思わないんだろうか?しかもノエル前のこの時期にパリの主要なデパートやブティックが営業できなくなったら経済が停滞して、観光客が来なくなって、雇用が停滞して…。
これじゃテロと同じだ。ジレ・ジョーヌ達が凱旋門の下の博物館みたいなところを破壊している映像を見ていて、これって実は黄色いベストを着ているテロリストなんじゃないかと思った。
てか、ここまで国民を怒らせる政治って。
どうする?マクロン。

追記(12月7日): 燃料税の施行は6か月延期されたけれど、明日12月8日(土)はパリは厳戒態勢。オペラ界隈のギャラリー・ラファイエットやプランタン、マレ地区のBHVなどのデパートは休業。ルーヴル、オルセー、グラン・パレなどの美術館も休館だそう。